高齢者の終末期について考える!

高齢になると、段々と食事量が減り食べれなくなっていきます。多くの医療従事者がターミナルケアを考える時期は、「経口摂取が出来なくなったとき」と考えますが、食事量が減ってきたときに、本当に終末期なのかどうかを見極める必要があります。

▼食事が食べれなくなるのは、どういうときか?

1.急病で全身状態が悪化したとき

2.慢性疾患の急性増悪のとき

3.パーキンソン病などの神経疾患、脳血管障害後遺症、腎不全、心不全、呼吸不全などがゆっくりとした進行したとき

4.認知症がすすんだとき

5.老衰で全身の機能が低下したとき

食事が取れなくなったら、どうするの

高齢者であっても、急病や疾患がすすんでいる場合は、最善の治療がなされるべきです。食事が出来なくなった場合、何らかの方法で栄養補給が行われることで、生命を維持することが出来ます。(老衰であっても適切な栄養と水分を補給することで、体調がもどり長生き出来る方がたくさんいます)

▼終末期を考える

本来終末期とは、病状が進行し生命の危険を伴っている場合のことです。一般に認知症の進行や老衰で経口摂取が出来なくなった場合は、適切な栄養を与えないと命を縮めることとなります。しかし、むやみに栄養を与えることはかえってご本人様の負担となります。老衰による末期では、緩やかに全身状態の機能が下がっていくため、最低限の水分と栄養補給で血液の電解質を管理することが必要です。

▼訪問看護師として

私達、訪問看護師は、ご利用者様の病状を確実に把握し、適切な栄養、水分補給を行うお手伝いをさせていただいております。最期まで、意識を保ち、家族とのコミュニケーションをとりつつ、緩やかな最期が迎えられるように努めています。

訪問看護サービス 管理者 岡田千恵子

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