カテゴリー別アーカイブ: 訪問看護サービス(彦島迫町)

服薬管理は工夫が大切!

訪問看護を利用されている方は、ほとんどの方が服薬をされています。特に高齢者は、複数の薬を処方されることが多く、飲み忘れがあったり、飲み方が分からなかったりすることがよくあります。私たち看護師は、どうすれば確実に服薬ができ、飲み忘れがなくなるのか常に考え、工夫することに心がけています。
私たちは、こんな工夫をしています。

認知症のAさんは、薬をいつ飲むのか分からず、いつもばらばらに飲んでいました。訪問開始時は、デイサービスとヘルパーを利用していたのですが、内服管理については、なかなか上手くいかず、皆さんの共通の悩みでありました。訪問看護が開始され、週1回、下記方法で薬を配薬することとなりました。一日分づつになっているので、飲み忘れも分かりやすく服薬状況が把握しやすくなりました。また、ご本人様に、「ご飯を食べたら薬を飲む」を繰り返し指導することで、徐々に飲み忘れもなくなりました。
特に、認知症でいつ薬を飲んだのか分からなくなる方には,1日分づつに分けた箱に薬を入れて、いつ飲み忘れているのか、すぐに分かるようにしています。

箱が大きいため、たくさんの薬を入れやすく、取り出しも容易です。箱に貼った字も大きいため、高齢者にはとても見やすいと思います。

私たち看護師は、ご利用者様にとって服薬方法が分かりやすく確実に服用でき、服薬状況を把握できる方法を常に考え実践しています。

訪問看護サービス 管理者 岡田千恵子

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褥瘡が治ってきました。

Kさん。右かかとに水疱ができて、徐々に悪化し黒色壊死の状態になりました。
(1)水疱ができました。保護フィルムで保護していました。

(2)水疱がつぶれて感染を起こし赤くなっています。保護フィルムを中止し石鹸洗浄しガーゼ保護に変更しました。
(3)腫れて発赤が強くなり、発熱しました。主治医に報告し、抗生剤の内服と点滴が開始となりました。症状も少しずつ改善。解熱し、腫れが治まり発赤もなくなりました。毎回、石鹸洗浄後後主治医指示による褥創・皮膚潰瘍治療剤を塗布しガーゼ保護しました。

(4)処置を継続してずいぶんきれいになりました。

(5)現在の状態です。

訪問は、日・祭日も関係なく毎日、朝・夕の2回/日訪問して処置を行いました。とても明るい方で認知症がありますが、会うたびに「あんた。ひさしぶりやね。元気やったかね。」と6時間おきでも声かけてくださいました。毎回、石鹸できれいに洗って主治医指示による軟膏を塗布しました。感染徴候がみられた時は主治医にすぐに連絡し抗生剤を処方していただいたことで早めに解熱して発赤も治まりました。

仙骨部の褥創も治りました。
Kさんは、動きが悪くなったからか仙骨部にも褥創ができました。
(6)石鹸洗浄後、主治医指示にによる創傷被覆・保護材を貼り保護フィルムで保護していました。
(7)椅子に座る時にずれが生じて悪化していました。
(8)毎回、処置を継続して改善傾向となっています。剥離部分が縮小し、滲出液が減ってきました。
(9)毎日の処置で完治しきれいになりました。

訪問看護サービス

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自宅での看取りについて

自分が病気になって、死が近づいた時、最後をどこで迎えるのか、考えたことがありますか。多くの方が、自宅での最後を望んでいますが、80%近くの方々が病院で亡くなっているのが現状です。最後の時を、「家」で迎えたいと希望しているにも関わらず、実際には家で亡くなる人が少ないと言う結果から、在宅で看取りが行える環境づくりを作り出すことがとても大切なことだと考えます。当ステーションでは、多くの看取りを行ってきました。自宅で、最後を迎えると言うことは、死を待つということではなく、いかに「自分らしく生きる」か生き方を選択することだと思っています。その、お手伝いをさせていただくことが、大事なことだと考えております。病院は、生活する場所ではありません。ゆえに、好きなテレビを見たり、好きなものを食べたり、自由にお酒やたばこを吸ったりすることが出来ないため、窮屈な生活を強いられます。しかし、自宅では、自由にわがままを言う事も出来、自分自身でどのような治療を受けるのか選択することも可能です。私たち、訪問看護師は、在宅医、ケアマネ、ヘルパーなど多くの、介護、福祉、医療のスタッフと連携をとり協力して、ご利用者様やご家族が、自分の意思でいかに生活していけるのか、生き方を上手に選択していけるようサポートさせていただくことが、重要な役割であると考えております。

<ターミナル(終末期)とは>

医師によって不治の病であると診断され、数週間ないし数ヶ月(およそ6ヶ月以内)のうちに死亡するだろうと予期される状態のことをいいます。

①ターミナルケアとは

末期癌の患者など、治癒する可能性のない患者様をケアすることをいいます。ターミナルケアの目指すところは、延命を図ることだけではなく、患者様の苦痛を緩和し、人間らしい生き方を援助することです。ターミナル期になると、痛みをはじめ、便秘や吐気、全身倦怠感、不眠など様々な症状が起こります。私たち看護師は、このような不快な症状をあらゆる方法を用いて緩和することを第一の目的とし、患者様を精神的に支えていくことが重要なことであると考えています。また、ご家族様の精神的サポートも重要な課題としております。

②具体的なケアの方法

私たちは、以下のようにケアを工夫しています。

★定期的に、体温、脈拍、血圧、呼吸状態などの観察。体の状態を観察します。

★ご利用者様が苦しくなく過ごせるように苦しい場合は、薬を使えるようにします。

★息苦しさ、痛み、吐気などがあるときは、必要な薬を使えるようにします。身の置き所がない、落ち着かない場合には、一時的にお休みできるように薬を使うこともできます。体の状態に合わせて、適切な薬が使われているか観察します。体の状態によっては薬の作用が強く出ることがあります。予測されるからだの状態をその都度お知らせし、対応します。

★ご利用者様の負担になる検査や治療を見直します。採血やレントゲンなどの負担になる検査は、最小限にしていきます。痰の吸引が苦痛となることもあるので、吸引は控えて痰の分泌を抑える薬を使うこともあります。点滴の量を調整し、点滴を行うことで、逆にむくみや息苦しさが増すことのないように配慮します。

★日々の生活が安楽に過ごせるようにお手伝いします。体を動かさなくても床ずれが出来ないように、定期的に体の位置やマットを工夫します。また、状態に合わせて、体を拭いたり髪や手足をきれいにします。さらには、お腹の張り具合を見ながら排便の調整を行ったり、負担のない排尿、排便の方法を提案します。

★ご家族の心配事、ご希望をその都度伺いし、ご家族の心配事が少なく、希望がかなえられるようお手伝いします。

以上のことは、一般的なことです。ご利用者によっては、あてはまらないこともありますが、なるべく、ご希望に沿った生活が過ごせるよう、サポートさせていただきます。

訪問看護サービス 管理者 岡田千恵子

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アイユウの苑訪問看護便り

(毎日、血糖測定とインシュリン、頑張っています。)
Nさんは、黄疸が出て病院受診し膵臓癌と確定診断を受けました。OP勧められましたが、セカンドオピニオンと相談の結果、OPしないと決められました。そこで、胆管にステント(胆管がつまらないようにするためのチューブ)を挿入し、胆汁の流れを維持していますが、糖尿病を発症してしまいました。血糖コントロールの為、インシュリン注射開始となりましたが、入院中、なかなか自力でインシュリンを打つことができませんでした。退院後、訪問看護導入され、現在、看護師の見守りの中、自立に向けて頑張っています。
(手順表を作成)
看護師が、色々工夫をし、Nさんが、インシュリンを自分で行えるよう、手引きを作成しました。84歳のNさんが見てわかるように、絵をたくさん取り入れた内容のものにされています。

(関係職種との連携)
Nさんは、早朝に低血糖症状になることがあり、その都度ブドウ糖を飲んで症状を改善していました。しかし、低血糖症状になる回数が増え、一人暮らしのため倒れても誰も気がつかないままの可能性が高いと判断し、在宅介護支援センターに相談。緊急通報システムの設置や配食サービスでの安否確認が導入されることになり、より安心な生活を送っています。
(Nさんからのコメント)
入院中は、なかなか上手く、インシュリンを打つことができなかったけど、家に帰ったら、看護婦さんたちが色々してくれて、何とか自分で出来るようになりました。家に帰れてよかったです。インシュリンをするのに、不安だったけど、みんなが来てくれるから安心です。日曜日や祭日も来てくれるため、病院が休みでも、安心できます。夜も、何かあっても、電話が通じるため、とても安心しています。

訪問看護は、自宅に訪問することで利用者様の生活を知る立場にあります。利用者様の日常生活を知り、専門家の視点で関係職種と連携することで利用者様の生活の維持・向上に努めています。

アイユウの苑 訪問看護サービス 管理者 岡田千恵子

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ご家族様からのお手紙

誰しもが自宅で最後の時まで過ごしたいと希望されています。
しかし、体が弱って食事が口から食べられなくなると病院に入院することをすすめられることが多いことが現実にあります。
家族の方も自宅でどうしていいかわからず、仕方なく入院を選択されることが多いようです。
アイユウの苑訪問看護サービスでは、ご家族に寄り添い、自宅で最後の時を迎えられるように24時間対応で支援を行っています。
12月に自宅で最後を迎えられたご家族様からの手紙を紹介したいと思います。

「母が自宅で息を引き取るまでのケアに関して本当のプロとしてサポートしていただき、深く感謝しています。
刻々と変わる母の容態にしっかりと寄り添って下さり、母の身体と環境とでき得る限り看護・整備していただいたほか、私達家族の要望や不安に対する相談にもしっかりと応えていただき、大変心強かったです。アイユウの訪問看護さんに看取っていただいたことは母にとっても私達家族にとっても幸せでした。本当にありがとうございました。」

ご家族にとって良き看取りの介護ができて職員一同良かったと心から感じています。
今後もご家族に寄り添った看護を提供できるように日々努力していこうと思います

訪問看護サービス  職員一同

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