IADL向上 ~私たちのかかわり~
ご自宅では、簡単な身のまわりのことはご自分で出来る方で、お若い頃は話し好きだった方でした。ご利用当初は、ご自分から話されることはほとんどなく、自身の気持ちをお伝えできないご様子で、他の方とのコミュニケーションが取れない日々を送られていました。その方にとって、「今できることで、ご自分の気持ちを伝えられないか」職員からそんな思いが生まれ始めました。
会議で検討を重ね、皆様が飲まれるお茶の準備を職員と一緒に始めるてみることにしました。ポットの押す場所やお茶の注ぎ方、こぼれないようにテーブルに運ぶなど、一日何度も職員と一緒に行いました。日々一緒に行う中で、「その方がもっと使いやすい急須やお盆はないだろうか。」との新たな思いが生まれ、情報収集を行い会議で検討を重ねました。
注ぎやすい急須と滑りにくいお盆を揃えることとなり、お一人でも安全にお茶を準備し、各テーブルへ運ぶことができるようになられました。また、他のご利用者様よりお礼を言われる機会が増えることとなり、それをきっかけに会話が増え、ご自分から話しかけられる姿も見られるようになりました。
ご自分の役割が誰かの役に立っていることで、その後は他の家事作業へも積極的に取り組まれることへと繋がっていきました。
今できることに合わせて、無理なく自立した日々をお過ごしいただけますように支援させて頂きます。
デイサービスセンターしおはま 生活相談員 瓜生一枝
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